2012年2月3日金曜日

美味しそうな描写のある本③ Book with the appetizing description ③


久しぶりに更新。

と思いきや、レシピでも無し。
つまり、料理できてないんですねえ。。。

そういうわけで、またまた美味しそうな描写のある本。

北方謙三、大藪春彦と続いて、馳星周。
ハードボイルドの系譜ですね。まったく。

ちなみに、今回の「長恨歌」は、不夜城シリーズの3作目。完結編ですね。

ここで紹介するのも、グルメとはちょっと違ったりするのですが、
描写とか設定という意味で、ご紹介。

主人公の劉健一(台湾と日本のハーフ)は、人の心を失い、悪鬼と呼ばれ
何を考えているか分からない孤独の男に。

その劉の唯一の趣味が「葉巻」
葉巻にのみ執着を見せ、自宅で大量の葉巻を保管・熟成しながら
一人楽しむ。

もう一人の登場人物、徐鋭(台湾人)は、台湾から取り寄せた高級茶
に取り憑かれている。

二人は師弟関係にあり、二人のヤクザな男の共通点として書かれています。

人物や背景に与える印象値として、とても効果的にこれが書かれています。

そういう意味で、描写も細かく、なんとも哲学的です。


お茶はともかく、葉巻を試してみたいなあ、と思わせます。
昔シガーバーが流行った時に吸った事はありますが、
その時はやっぱり良く分からなかったです。

普段タバコは吸うので、煙を肺に入れず、口だけでふかすのが
慣れない感じだった記憶があります。

しかし、食べ物や嗜好品というのは、人物設定に有効ですね。

そこに、意外性やエピソードを付け易くなりますもんね。

漫画とかだと、ドラえもんのどら焼きとかですね。
ルフィが大食いなのはちょっと違うか。



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