2011年12月25日日曜日

エンゲル係数 Engel's Coefficient


エンゲル係数

そうです。家計の消費支出に占める飲食費のパーセントの事。
エルンスト・エンゲル氏(上の人ね)が提唱した指標です。

ちなみに、2008年の統計で、日本は25.4%だそうです。

アメリカ:19.3%
イタリア:24.4%
韓国:32.9%

ふむ。韓国食ってますね。

色々、世代とかあるのかも知れませんが、
ボクの感覚だと、エンゲル係数っていう言葉は、ややネガティブな
雰囲気がありますよね。

エンゲル係数高い=贅沢しすぎ

みたいな。

エンゲル係数高いよねえ~。ちょっと引き締めないとイカンねえ。

とか。

節約・質素が美徳の日本ならではの感覚かもしれません。

ちなみに僕は、酒好き・飲み会多い・趣味の料理で無駄に食材買い散らす。

等々で、
高級なものは食してませんが、たぶんエンゲル係数は高いと思います。
そして、上記の通り、「いかんなあ」などと感じる典型的な日本人な訳です。

なぜ、この話をしているのかと申しますと、

この間、仕事の関係で、色々なお話をさせて頂いた方との話の中で。

食に対するコストの考え方

という話をしたからです。

元々の話の流れは、
今年震災があり、放射能とかで、食材の産地の問題や
安全な食についての話でした。
今年はこの話題も多かったですよね。

その方が話していたのは、
放射能の問題だけでなく、そもそも根本的に、

自分の生活の中で、何を重視して、支出のバランスを考えるのか?
という事でした。
なぜ、自分の体を造る食費を削るのか?病気になったら、もっと金かかるぜ!
という話でした。

確かに、言われてみると、節約の際、食費って抑えがちですよね。

みなさんはどうでしょうか?何から節約に入りますか?

服?
飲み会?
雑誌・本?

日本では、節約っていうと、食費から入るパターンも多そうですよね。
もちろん、エンタメ系に対する支出も減りますが。

話は逸れますが、

不況時に強いエンタメ:遊園地・映画・レンタルDVD・小説
弱い:アパレル・音楽・雑誌

だそうです。

レンタルDVDはわかりやすいですが、映画と音楽の差はどこにあるのか?

音楽・アパレル ⇒ 自分を装飾するもの
遊園地・映画 ⇒ その間、現実から離れて、脳をリセットするエンタメ

だそうです。

確かに、1500円で2時間 現実から離れて、
別世界を楽しめる映画はそうかもしれないですね。
その延長で、レンタルDVDとかもそうですね。

似てるようでも、洋服買ったり、音楽聴いたりは、
意識が現実生活の延長にあるものなので、
余裕がなくなると、節約されるそうです。
現実の自分をバージョンアップさせる為のもの、という事ですね。

・・・・と、話が逸れてしまいましたが、
食費は削られやすい、って話ですね。

が、その方曰く、

食は、自らの体を生成する主要なものである。
自分の生活支出の中で食費を軽視することは、自らの体を軽視すること。

なるほど。

日本における、エンゲル係数の話も含め、食:コストをかける=贅沢
という考えではなく、ちゃんと必要なものにコストを配分する、という視点からも
もっと、考えても良いのかも、と思いました。

自分の収入とかもあるので、すぐにどう、という話ではありません。
明日から、有機野菜だけにしなければ、とも思いません。

が、そもそも、普通の野菜も高いのです

日本の外食・中食も、どんどん進化していて、安くて美味しくなっています。

節約しようと思うと、日本は選択肢が多いのです。
でも、変な質素感に惑わされる事なく、高いもの=良いものというブランド信仰でもなく、

自分なりに、しっかりお金を使って、自分の体に大切なものを
取り込んで行こうと思います。

もちろん、自分だけでなく、自分の大切な人たちも含めて。

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